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メンタル面のこと [仕事]

いつもお世話になっているケアマネさんから電話がかかってきました。


私の担当している失語症の利用者様で、リハ開始して1年になる方がいるんですが、その方が

「私はこれ以上もう良くならないんじゃないか」
「リハビリは疲れる。今年いっぱいでやめたい」

と泣きながら訴えてこられたそうなんですね。
どうやら疲れるというのは建前で、「これ以上リハビリしても良くならないんじゃないか。辛い」というのが本音だった様です。
言語リハは回復期ならいざ知らず、維持(生活)期では目に見えた回復はほとんど見られないのが現実です(稀に飛躍的に回復される方もいらっしゃいますが)
病前のようになれると思って頑張っておられる方もいらっしゃいますが、病前のように回復する方なんて本当に一握りです。

リハを開始する際に、長く続けていけば緩やかに回復していくかもしれないこと、少なくとも低下は防げるかもしれないこと。
目には見えないから、リハビリが辛くなってくるかもしれないことなど、色々な事を説明してリハ開始しますが、やっぱり言葉で聞くだけでは理解できないですよね。

その利用者様はリハ中は笑顔も多く、楽しくリハしてくれてる印象しかなかったので、ケアマネさんからそんなお話しを聞いてとてもとてもびっくりしました。
私はもっとその方の心の声にも耳を傾けないといけなかったのに、本人が楽しそうだからと、いつも通りのリハを繰り返していました。
セラピスト失格です。

上辺だけの様子に気をとられてしまってはダメですね。

学生の頃、心理学の授業がありましたが、こういう時どうすれば良かったんだっけ??共感?傾聴???

STに復帰して丸2年が経ちました。
自分のやり方や、患者様に対する接し方を見直さないとなと考えさせられる出来事でした。

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なおちゃん

ブログ拝見させていただいております。
私も言語聴覚士をしております。
率直な文章で共感できることが多く励みになります。



by なおちゃん (2019-07-05 07:18) 

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